「みんなが読んでいる本」は、読む価値が無い

本日は休日であった。読んだのは以下の5冊。

  • 堀江貴文著『ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた』
  • 森博嗣著『読書の価値』
  • 出口治明著『本の「使い方」』
  • 成毛眞著『情報の「捨て方」』
  • 三木雄信著『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごい時間術』

読書法に関する本や、読書時間を捻出するための時間術の本を手に取った。

今日読んだ中で、一番印象に残った教訓は「みんなが読んでいる本は、読む価値が低い」ということだ。明日以降は、なるべく「他人が読んでいない良書」を探して読んでいきたい。では、それぞれの本について、以下に感想を述べる。

堀江貴文著『ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた』

題名から想像されるような刑務所での読書記では無い。読んだ1000冊がリストアップされている訳でもない。一言でいうと、堀江貴文氏がオススメの本・漫画を42冊を紹介する本だ。読みやすい本が多く、あまり本を読まない人でも楽しめるような本がセレクトされている。一方で、巻末の対談で成毛眞氏が指摘しているように、読書家でも読まないようなマニアックな本も含まれている。読書というと高尚な行為という印象があり、本を敬遠する人も多い。けれども、テレビや漫画に触れる感覚で、みんな気軽に本を読めばいい、ということに気づかされる。

森博嗣著『読書の価値』

後に読んだ成毛眞著『情報の「捨て方」』にも同様の事が書かれているが、ベストセラーの様に、誰もが読んでいる本は、読む価値が低い。何故ならば、誰もが知っている情報から生み出されるものには、新規性が無いからだ。一般に、小説家とは、読書家であると思われている。一方で、森先生はミステリ作家だが、小説をそれほど読まないと公言している。だからこそ、既存のやり方に囚われずに、新規性のある作品を創作することができたと述べている。

また、読書には、①自分と似た思想の本を読み、自分を納得させるための読書と、②自分とは異質の思想・ジャンルに触れ、自分を広げるための読書、の2つに大別されるという。そして、森先生が推奨するのは、後者である。普段関わらない人物・分野に接触することが出来る、というのが読書の利点の一つでもあるのだ。人種や職業、専門性、あるいは性別が異なる他者の人生を通体験することだって可能だ。読書を、異質を取り込む行為と考えると、本を選ぶ幅が広がるだろう。

読書の価値 (NHK出版新書 547)

読書の価値 (NHK出版新書 547)

 

 

出口治明著『本の「使い方」』

出口治明さんの本は、これまでにも何冊か読んできた。伊藤忠社長の丹羽宇一郎さんもそうだけれども、会社員として輝かしい成功を収めている人が、読書を推奨していることには、勇気づけられる。読書好きの会社員としては、非常に心強いバックアップを得た気分になれるのだ。上記の森博嗣著『読書の価値』と同様、ベストセラーは読むなと書かれている。出口治明さんがオススメするのは、古典を読むことである。古典は、時代を超えて生き残っている分、そこには普遍的な価値があるとのこと。また、新しいジャンルに踏み込む際には、関連書籍を7~8冊読めば、その分野を体系的に理解できる、と書かれている。ジャーナリストの立花隆さんも、同様な事を書かれていたと思う。

 

成毛眞著『情報の「捨て方」』

情報社会において、膨大な情報から、いかにノイズを除去し、有用な情報だけを抽出するか、について書かれている。情報は、誰もが知っている「インフォメーション」と、上位7%の人しか知らない「インテリジェンス」に分かれるという。そして、インフォメーションしか知らない人は「大衆」に過ぎず、インテリジェンスを手に入れなければ「情報通」とは言えないという。つまりは、森先生の主張と同様、他人の読まない本を読むことにこそ、価値があるのだ。インテリジェンスを入手するには、面白い人間と出会うことも重要だ。ただし、それには先ず自分自身が面白い人間である必要がある。また、情報を取り入れる方法として、本やメディアだけでなく、「実際に街を歩くこと」を推奨しているのが面白い。情報通ならば、日頃から周囲にアンテナを張り、街や人の些細な変化に気付くことが出来るのだ。

 

三木雄信著『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごい時間術』

この本を読んで思った事は主に2つ。一つ目は、会社における業務の効率化は、個人の努力でどうにかできる事ではなく、仕組みを変えなければならない、ということ。今流行りの「働き方改革」は、個人の努力に帰せられていることが多いが、それでは何の解決策にもならないのだ。二つ目は、自分の時間を節約するには、「他力本願」が重要だということ。「他力本願」の重要性は、孫社長自身も常々口にしていたそうだ。会社のM&Aとは、すなわち他の人が費やした時間を買うこと、つまりはスケールの大きな「他力本願」に過ぎないとのこと。