読書家のフリをする方法【連載:教養があるフリをする方法】

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この記事は、連載『教養があるフリをする方法』の第1回です。本シリーズを通読しても、本物の「教養」は、一切得られないことを保証します。いつの日か、この連載が書籍化される日を妄想しながら書いています。

 

今回は、読書家のフリをする方法について、解説していきます。この世の中に存在する本は、以下の三種類に大別することができます。

  • 簡単な本  :教養が無くても理解できる本
  • 難しい本  :教養が無いと理解できない本
  • 意味不明な本:教養があっても理解できない本

「簡単な本」は、大衆小説や自己啓発本のように、誰でも簡単に読める本です。例えば、「東野圭吾の小説が好きなんです」と言ったところで、その人を「教養人」だと感じる人はいないでしょう。つまり、「簡単な本」をいくら読んでも、教養があるフリをすることはできません。むしろ東野圭吾なんて、そんな次元の低い本、読むわけないでしょう?」という態度を示しておくべきでしょう。

次の「難しい本」こそ、教養人のフリをする上で、読んでいるフリをするべき本です。まず、シェイクスピアは鉄板でしょう。「教養」に関する本を読むと、「海外のエリートは、シェイクスピアを引用しながら会話する」的なことがよく書かれています。でも、わざわざシェイクスピアを読むなんて、面倒くさいですよね。ご安心ください。そんなときに便利なのが「Wikipedia」です。シェイクスピアの戯曲なんて、ストーリー自体は数分あれば把握できます。Wikipediaのあらすじを読むだけで、だいたいの話は分かるでしょう。

シェイクスピア以外だと、ドストエフスキートルストイカフカあたりは抑えておくべきでしょう。あとは、日本好きの外国人対策として、紫式部源氏物語』あたりもチェックしておきましょう。全部、WikipediaでOKです。私たち現代人は忙しいのです。教養なんて磨いている暇はないのです。毎日、Youtube鑑賞やスマホゲームで忙しいのです。だから、「難しい本」に関しては、Wikipediaであらすじを読んで、内容を理解しているフリをしておきましょう。分からないことをつっこまれたら、「ドストエフスキーにハマったのは高校時代だからな...そんな細かい部分は忘れちゃったよ」などと言って、早熟ぶりをアピールしつつ、誤魔化しておきましょう。

最後に「意味不明な本」についてです。世の中には、教養人でも理解できない、意味不明な本があります。例えば、私は円城塔氏の芥川賞受賞作『道化師の蝶』を読んだことがあります。これが全く意味不明でした。芥川賞の選考委員による選評も読んだのですが、"教養人"たる選考委員さえ、良く理解できていないようでした。つまり『道化師の蝶』は誰も理解できない。円城塔自身でさえ、理解できているのか怪しいでしょう。そんな「意味不明な本」もあります。こういう「意味不明な本」については、素直に「理解できなかった」というのが正解です。『道化師の蝶』を完璧に理解できた、などと言ったら、逆に「コイツは教養がないな」と怪しまれるでしょう。

 以上をまとめると、

  1. 「簡単な本」は、読んでいないフリをする。
  2. 「難しい本」は、Wikipediaであらすじをチェックし、読んだフリをする。
  3. 「意味不明な本」は、「意味不明だった」という。

という三つのポイントを押さえておけば、誰でも「本を読んでいる」教養人のフリをすることが可能でしょう。ぜひ、お試しください。

道化師の蝶 (講談社文庫)

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